3歳から5歳くらいまで(乳歯列の頃)
- 歯並びに多少の異常があっても矯正治療をすることは稀です。この時期に矯正装置を付けること後に治療が必要になったとき、本人から治療を拒否される原因になることもあります。この時期は、様子を見る場合が多いです。
6歳から7歳頃(永久歯が生え始める頃)
- この頃になると前歯の噛み合わせが反対になったり上下の顎の前後的水平的位置関係がずれてくる可能性があります。この場合は放置しておくと、より悪化する恐れがあるため矯正治療を行った方がよいと言えます。主として床矯正装置(歯が並ぶためのスペースを作る、顎を広げる装置)を使います。
9歳から12歳(前歯が永久歯になり奥歯が生え替わる頃)
- 顎の大きさに対して3から5番の永久歯が十分に生えてくるスペースがあるのか、それともスペースがなく、でこぼこになって生えてしまうのかが分かる時期です。後者の場合、顎を広げるか、歯を抜いてスペースを作るかを各種検査の後に判断します。顎の成長が見込める時期でもあり、顎を広げるには最も適した時期です。一般には取り外し可能な床矯正装置を使用する場合が多いです。
13歳頃以降(すべての歯が永久歯に生え替わる頃)
- この頃からは、いつでも矯正治療が開始できます。ただし、年齢が高くなるにつれて歯の動きが悪くなるため、治療期間は長くなる傾向があります。一般的にはワイヤーとマルチブラケット(ワイヤーを維持するために歯の表面につける装置)による治療になることが多いです。
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